「夢が加速する名刺」ー ファッションデザイナー 村田晴信

“最小限の情報で、ブランドの雰囲気が伝わる名刺に” 私は、そしてあなたはどんな人間なのか。初対面の相手に対して、滑らかなコミュニケーションが生まれるきっかけとなる名刺は、自己紹介のために必要不可欠なツールです。だからこそ、誰よりもこだわって「らしさ」を伝えたいもの。元ジル・サンダーのデザイナーで、アパレルブランド「 HARUNOBUMURATA」を立ち上げた村田晴信さんは、名刺についてどのように考えているのでしょうか。
- ファッションデザイナーになったきっかけを教えてください。
- 小さい頃はおばあちゃん子だったんですけど、その祖母が着物の作り手だったんですね。すごく古いミシンが祖母の家にあって、足踏みのミシンなんですけど、手で押したりしながら、昔よく遊んでいたんです。そうやって、祖母が服を作っているところにずっと触れてきた原体験があります。以来、ずっと洋服が好きで。高校生の時に洋服を作るコンテストがあったので、応募してみたらたまたま賞をいただいて、それが直接のきっかけというか、本当に洋服って作ることができるんだなって。それから服飾の学校に通い始めました。

- ファッションデザイナーは主にどういう仕事をされているのでしょう?
- おそらく想像とは違って、実際の仕事は地味なことが多いですよ。まず最初に作りたいイメージを固めて、生地を選んで、形や色を探して、着てもらう女性像に向かって作業して着ます。今は独立したばかりなので基本的には全ての工程を自分でやっているんですけど、型紙を引くだとか、縫製は自分ではできないので、それはお願いしてて。自分でデザインを考えるところ、デザインのプロセスは全てやっています。
- 村田さんの場合、デザインってどのように浮かんでくるんですか?
- 引き出しを増やすのが一番大事だと思うので、僕の場合は外に出て、リサーチのために美術館に行ったり、図書館に行ったりと、本当にいろいろなものを見ています。広いところから徐々にイメージを固めていくという感じですね。イメージが固まったらアトリエにこもって、どういう形にするか、などを決めていきます。

- 街ゆく人でおしゃれな方はいますよね。そういう人たちを見てどう思われますか。
- かなりインスピレーションを受けています。そもそも服を作る時には身近な人を想像して作っているので、街ゆく人を見ていて、こういう人に着てもらえたら素敵だなとか、思うんですね。昔作った服を着ている人を見かけることがたまにあるんですけど、素敵に着こなしてくれている人を見ると、すごいやりがいも感じますし、言葉にできないほど嬉しいですよね。今は自分のブランドでそういうことが起きたらいいなと思っています。
- 日本でブランドを立ち上げる前に、イタリアで活動されていましたよね。
- もともと行きたかったのはパリだったんです。だけど、「君はパリじゃないよ。スタイル的にイタリアだから、ミラノの学校行きなよ」って言われて、それで説得されてミラノに行ったんです。最初はすぐ帰る予定だったんですけど本場のものに触れて、ここで働きたいなという気持ちが強くなりました。それで拠点をミラノにしたんです。 今は、10代の頃から知り合いだったビジネスパートナーと仕事をしているのですが、将来一緒にブランドをやろうという話をずっとしていたんです。お互い30歳になる時期を目標にして。つい1年くらい前に連絡が来て、「もうすぐ30歳だけどどうする? やる? 私にはやる覚悟がある。どう思っているか聞きたい」と言われて、一緒にやることにしたんです。それで帰国して、 HARUNOBUMURATAを始めたという感じですね。 ブランド名に僕の名前をつけたのは、僕自身の名前がブランドになることで、服づくりの裏側にいる人とのつながりを少しでも感じてもらえたらいいな、というのが理由です。 やる? 私にはやる覚悟がある。どう思っているか聞きたい」と言われて、一緒にやることにしたんです。それで帰国して、 HARUNOBUMURATAを始めたという感じですね。

- これからどうしていきたいか、村田さんが考えている展望や夢を教えてください。
- 日本のものって海外ですごく評価されているんです。生地だったりとか、技術力だったり。向こうで得た経験と合わせて、素敵なものを世界に向けて発信していきたいというのが一番の思いなので、そのために日本をベースにやろうと思ったんです。
- 今回ビスタプリントの名刺を作成していただきましたが、なぜイタリアではなく日本で?
- 日本に帰ってくる前にイタリアで名刺を作ったんですけど、住所が間違っていて(笑)。それで日本で作ることにしたんですけど、ひとめ見た時のわかりやすさとブランドの雰囲気もうまく表してくれればと思って、本当にシンプルでスマートなものを作りました。最小限のインフォメーションで、載せているのは「ブランド」「名前」「連絡先」「住所」だけです。
- 名刺の活用方法などありますか?
- ファッションデザイナーって、デザインを一人でやるというよりは、対外的な仕事がすごく多くて、たくさんの人と関わらなくちゃいけないんですね。その時に自己紹介をもちろん毎回するので、名刺を交換する機会が数え切れないほどあって、、その時に自分のことを知ってもらうために積極的に配るようにはしています。

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